ゴブリンスレイヤー

アニメ1話がすごいらしいという噂を聞いてみたところ、ドリフターズ以来の雰囲気な作風で気に入りました。そのまま漫画とラノベ、AAスレまでチェックするコース。つまり、この感想はゴブスレ暦3日のニワカが書いてます。

 

それぞれの媒体で感想が異なるので、分けて書きます。

前提として、どの媒体でも「いろいろな意味で」無慈悲な表現は出てきます。描写を受け付ける/受け付けないは人それぞれの感性なので、生理的に無理だと思ったら素直に離れたほうがいいと思います。

 

(1)AAスレ

ゴブリンスレイヤー AA」で検索すると出てくる。元祖はこれらしい。ラノベ版でいうところの1巻。

どっかでみたことのあるキャラたちのAAがいっぱいあってとっつきやすく、スレの終わりに作者による質疑応答や世界観の説明があるので、ゴブリンスレイヤーを知りたいという人は、最初にAA版をチェックするのがおすすめ

AA版は場所が場所なので、無慈悲な描写が軽いのも利点。

 

(2)ラノベ

いろいろあってGAで出版することになったライトノベル。一番ストーリーが進んでいる媒体はこれ。現在7巻まで発売中、うち自分は3巻までパラ読み完了。

無慈悲描写はあるものの、文章での表現なので後述の媒体に比べたらいくらかマイルドです。物語とキャラクターに入り込みやすいので、一番バランスがいいと思います。

個人的には、ゴブリンスレイヤーを楽しむならラノベ

 

(3)漫画版

コミカライズ版。単行本は5巻まで、連載範囲はラノべ2巻途中。

男はカッコイイ、女は可愛い、各種シーン(戦闘、無慈悲)は迫力ある、で漫画作品としての読み応えは十二分です。日常、戦闘、緊迫…といった各場面に対応したキャラクターの描き分けも必見。女神官ちゃんの表情コロコロっぷりが可愛いすぎてついついコレクションしてしまったのはナイショダヨ!

大きな難点として、絵に迫力がありすぎて無慈悲シーンの描写が非常にキツくなってしまっている。PCゲームとかで慣れてる自分でも胃が痛くなるレベル。

 

(4)アニメ版

2018年10月放送開始。自分がこの作品を知ったのはアニメ版。

この作品は女神官ちゃんの演技がキーポイントだと思っているのですが、ViVid Strike! でリンネを演じきった小倉さんなら大丈夫でしょう。あとは1話の迫力を維持できればいい評価もらえそうです。

無慈悲描写はアウト一歩手前のギリギリを狙ってやる方針のようです。放送コードの関係で漫画版よりはマシですが、絵に加えて今度は声も入るので、耐性ない人は無理だよね。私としては無理はよくないと思っているので、アニメはキツい…でも内容知りたい!と感じたらAA版かラノべ版に移行するのをおすすめします。

 

(5)作品全体

  • 良い点

キャラとシーンの描写が非常にうまい。下に長々と書いたマイナスポイントを打ち消した上にお釣りがくるくらいにはうまい。

あえてゴブリンの行為を濃密に描写することで読み手に「ゴブリン死すべし慈悲はない」と思わせ、主人公の破茶滅茶な行動に説得力を持たせている蝸牛さんはすごいと感じました。

 

  • 微妙な点

身も蓋もない言い方をすれば、そこいらの戦士が知略の限りを尽くして下級モンスター(とたまに出てくる上級モンスター)を狩る、なのでやってることはすごく地味。なので、選ばれし者がすんごい技でドカンと一発決める作品と比較すると、どうしてもインパクトが弱い。インパクト不足を補強するためもあって、無慈悲な描写をいれている気がします。 

また、元々がTRPGなところもあって設定がしっかりしていると言われていますが、私は(うーん、そうかなぁ…?)と思いました。話の展開は割とご都合主義のような気が… あと、「ダメと書いてないから何してもいい」を地でいく小鬼殺しさんを相手に設定とかあってないようなもんじゃろ

 

  • 総合

凄惨な描写に耐性があり、知略メインの戦闘が好きな人は合いそう

凄惨描写が苦手。すごい技で豪快に敵を打ち倒す展開が好き。どちらかに当てはまる人は合わなさそう

といった感じで、合う人にはとことん合う、合わない人には全く合わない、そんな作品だと思います。私個人としては本作は好きです。今後も追っていきたい所存。